第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和元年10月 無線工学(B)問11

問題

図は、地球局の送受信装置の構成例を示したものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の( )内には、同じ字句が入るものとする。

ABC
1低雑音増幅器ビデオ増幅器高周波増幅器
2低雑音増幅器局部発振器高周波増幅器
3低雑音増幅器局部発振器復調器
4低周波増幅器ビデオ増幅器高周波増幅器
5低周波増幅器局部発振器復調器

解答

3

解説

地球局の送受信機の装置構成

一般的な送受信機の装置構成の例を下記に示します。

※1:混合器はミキサ、周波数変換器、周波数コンバータなどとも言われます。
※2:高周波増幅器は、弱い高周波信号を増幅する目的で用いられ、雑音を低く抑えながら増幅するLNA(Low Noise Amplifier、低雑音増幅器)であるという特徴があります。

スーパーヘテロダイン方式

電波を受信した際には、雑音や干渉などにより、電波が弱くなっています。

そのため、受信した信号を増幅するのですが、周波数が高くなるほど、信号の扱いが難しくなっていきます。

それはなぜでしょうか?

実は、ケーブルや回路内には、とても小さな抵抗・インダクタンス成分・キャパシタンス成分がついています。

低周波ではこれらの成分が無視できましたが、高周波になるほど無視できなくなり、回路の特性に影響を与えるからです。

この影響を避けるために、信号の増幅を高い周波数で行うのではなく、一旦、別の周波数へ変換してから増幅を行います。

このように周波数変換を行ってから増幅する方式をスーパーヘテロダイン受信方式と呼ばれ、変換後の周波数を中間周波数といいます。

この方式はラジオ、テレビへ幅広く使われています。

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