第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和元年6月 無線工学(A)問21

問題

次の記述は、マイクロ波(SHF)帯の電波の大気中における減衰について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 伝搬路中の降雨域で受ける減衰は、電波の波長が短いほど小さい。
  2. 伝搬路中の降雨域で受ける減衰は、降雨量が多いほど大きい。
  3. 雨や霧や雲などによる吸収や散乱により減衰が生じる。
  4. 雨の影響は、概ね10[GHz]以上の周波数の電波で著しい。

解答

1

解説

降雨減衰

大気中の雨や霧、雲などによって、電波が吸収や反射、散乱をしてしまい、減衰してしまう現象を降雨減衰といいます。

特に、雷雨や集中豪雨などのような強い雨が降る場合に、衛星放送が映らなるなどの影響が出るときがあります。

降雨減衰は十数GHzといった、周波数の高い領域で影響を受けます。

下記関係式より、周波数が高くなるほど、波長が短くなります。

そのため、波長が短くなるほど、降雨減衰の影響が大きくなります。

$$\begin{eqnarray} c&=&f\lambda \\ \lambda&=&\frac{c}{f} \\ \end{eqnarray}$$

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