第一級陸上特殊無線技士

一陸特 平成31年2月 法規(B)問4

2022-03-10

問題

次の表の各欄の記述は、それぞれ電波の型式の記号表示と主搬送波の変調の型式、主搬送波を変調する信号の性質及び伝送情報の型式に分類して表す電波の型式について述べたものである。各記号とその表す内容に関する次の記述のうち、電波法施行規則(第4条の2)の規定に照らし、この規定に定めるところに適合しないものはどれか。下の表の1から4までのうちから一つ選べ。

番号電波の型式の記号主搬送波の変調の型式主搬送波を変調する信号の性質伝送情報の型式
1D7D同時に、又は一定の順序で振幅
変調及び角度変調を行うもの
デジタル信号である2以上のチャネルのものデータ伝送、遠隔測定又は遠
隔指令
2F3E角度変調であって、周波数変調アナログ信号である単一チャネルのもの電話(音響の放送を含む。)
3G1C 角度変調であって、位相変調デジタル信号である単一チャネルの
ものであって、変調のための副搬送波
を使用するもの
テレビジョン(映像に限る。)
4P0Nパルス変調であって、無変調パ
ルス列
変調信号のないもの無情報

解答

3

末尾Cはファクシミリの型式を表すため。

解説

電波の型式の表示(電波法施行規則第4条2)

免許状には、変調方式、信号性質、伝送される情報を略字で表記します。

これを電波の型式(かたしき)といい、国際的に定められているものです(世界無線通信主管庁会議にて採択)。

記載ルールを下記に示します。

ちなみに、主搬送波の変調形式(一番左)にて、Xは通常使用しないと記載がありますが、現在は主にOFDM形式で伝送されるものに使われているようです。(地デジ、LTE・5Gの携帯電話など)

実例

これは楽天モバイルの基地局の包括免許です。

例えば、5M00X7Wについては、5M00は占有帯域幅(5.00MHz)を表し、X7Wが電波の型式を表しています。

X ‐ ディジタルによる無線伝送のうち、振幅変調/角度変調/パルス変調のいずれでも無いような場合
7 ‐ ディジタル2チャンネル以上
W ‐ 電信、電話、FAX、データ伝送などの用途を組み合わせたもの

情報伝達において、多目的に利用できるものは「?7W」になることが多い。
携帯電話機もディジタルで多用途であるが、これは位相変調であるため、G7Wを中心に様々なものが併記されることが多いようである。

X7W ‐ 通信用語の基礎知識

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