第一級陸上特殊無線技士

一陸特 平成30年10月 無線工学(B)問22

2022-11-03

問題

次の記述は、鉛蓄電池の一般的な取扱いについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 電解液は極板が露出しない程度に補充しておくこと。
  2. 3~6か月に1度は、過放電をしておくこと。
  3. 放電した後は、電圧や電解液の比重などを放電前の状態に回復させておくこと。
  4. 電池の電極の負担を軽くするには、充電の初期に大きな電流が流れ過ぎないようにすること。

解答

2

解説

鉛蓄電池

鉛蓄電池は、電極に鉛を用いた電池です。自動車用のバッテリーとしてよく用いられるほか、通信機器用のバッテリーとしてもよく用いられています。

出典:GSユアサ
  • 1.電解液は極板が露出しない程度に補充しておくこと。
    →正しい。極板が露出すると、極板と電解液が触れる面積が減少してしまい、性能を発揮できないからです。
  • 2.3~6か月に1度は、過放電をしておくこと。
    →誤り。過放電はバッテリー上がりとも呼ばれる現象で、鉛蓄電池が放電し切った状態をいいます。過放電になった鉛蓄電池は充電できなくなるため、過放電を防ぐ必要があります。
  • 3.放電した後は、電圧や電解液の比重などを放電前の状態に回復させておくこと。
    →正しい。放電した後は電解液の比重が低下するため、充電することで元の状態に回復させておきます。
  • 4.電池の電極の負担を軽くするには、充電の初期に大きな電流が流れ過ぎないようにすること。
    →正しい。充電の初期は、鉛蓄電池の電圧が低く、充電電流が大きくなるためです。

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