第一級陸上特殊無線技士

一陸特 平成30年10月 無線工学(A)問12

2022-09-30

問題

次の記述は、デジタル無線通信における誤り制御について述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の( )内には、同じ字句が入るものとする。

  • (1): デジタル無線通信における誤り制御には、誤りを受信側で検出した場合、送信側へ再送を要求する( A )という方法と、再送を要求することなく受信側で誤りを訂正する( B )という方法などがある。
  • (2):伝送遅延がほとんど許容されない場合は、一般に( B )が使用される。
AB
1FECARQ
2AFCFEC
3ARQAGC
4FECAFC
5ARQFEC

解答

5

解説

FECとARQ

送信側から受信側へデータを送信する際に、雑音や干渉によって、データ誤りが生じることがあります。

ではデータ誤りが発生した際に、どういう処理を行っているのでしょうか?

このような、誤りが発生した際の対応方法を誤り制御方式いいます。

考えられる対応としては下記の2つです。

  • ①誤りを修正(訂正)してデータを復元する
    →FEC
  • ②データを再送してもらう
    →ARQ

①FEC

FEC(Forward Error Correction)とは、誤り前方訂正といいます。

送信側では誤り訂正符号にてデータの符号化を行います。これによって、受信側で誤り訂正を行うことができるようになります。

再送処理がないために伝送遅延を小さくでき、ストリーミングなどリアルタイムな伝送が求められるアプリケーションに適しています。

②ARQ

ARQ(Automatic Repeat Request)とは、自動再送制御ともいいます。

データを送るたびに、受信側から送信側へ、「受信できた」をいう確認を送付します。(ACKといいます)

もし送信側で一定時間待ってもACKが確認できなければ、そのデータを再送します。

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